2010年01月06日

2010年のゲームの傾向(1)

 あけましておめでとうございます。2010年最初の更新です。

 このブログが始まってときと比べて、時代は大きく変わったなぁ……と思わずにはいられない昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 なにが変わったのか?

 かんたんなことです。「ひとりでじっくり遊ぶゲーム」が主流だった時代が、完全に終わってしまったということですね。

 いや、もしかすると、遠い未来(10年後とか)には、そういうゲームが主流になる時代がくるかもしれませんが、しばらくは無理でしょう。

 2009年の最後に「ファイナルファンタジー13」が発売されて、年間売り上げの4位くらいに食い込んだ(と思う。最終的にはいろいろな集計機関が正式な数値を出すでしょう)けれど、日本市場では、それが最後の花火になったのだと思います。

 2009年の、日本市場での売上げ上位のソフトを見てみればいい。

・リビングで、家族で楽しむタイプのソフト
・みんなで同時に遊ぶと、面白いソフト
・通信(すれ違い通信を含む)の面白さが魅力のソフト
・ともだちと情報交換しながら遊ぶソフト

 ばかりが、ずらりと並んでいます。販売本数ベスト10の中で、1人で遊ぶソフトってのは、もしかすると「ファイナルファンタジー13」だけなんじゃないかな? (「トモダチコレクション」は微妙なところですね。これは1人用ゲームに分類することもできるので)

 ようするに、もう一目瞭然なんですよ。完全に、勝負はついたっちゅうことです。



 ゲームにまつわる意見のぶつかり合いにおいては、「絵が綺麗かどうか」だとか、「マシンの演算能力が高いかどうか」とか、そういった区分によって対立項が作られがちなのですが、そいうのって、あまり大事じゃなかったんですよね。

・1人で楽しむ
・みんなで楽しむ

 という対立項こそが大事だったわけです。でもって、後者が圧勝したということです。少なくとも日本市場では、それが顕著になりました。この趨勢は、しばらく覆らないでしょう。



 世界最大の北米市場が、そろそろ動くからですね。北米市場って、2009年になって、やっと「DSが史上最高の売れ行きを示し、据え置きゲームを抜いた」みたいです。日本や欧米と比べて、ゲームのトレンドが、だいたい2~3年くらい遅れて出てくる傾向があるんですよね。

 ならば、今後は、この巨大市場が、じわじわと「みんなで楽しむゲームが主流になる」ように動くんじゃないかなぁと、個人的には予想しています。

 ようするに、日本市場のベスト10の大半が「みんなで楽しむゲーム」になった2009年の状況が、北米市場においては、あと2~3年後に訪れるんではないかと思うわけです。



 2010年というのは、そういう動きが、どんどん見えてくる年になるんじゃないかな?

 それは同時に、「ゲームにまつわる情報のありかた」が、変わっていく年にもなるんだろう、と思っています。この話、続きます。

(つづく)

この記事へのトラックバックURL

http://retro.mmoh.jp/t131552
この記事へのトラックバック
 もともとはゲームの延命と中古抑止が目的で用意されたマルチプレイだが、ここ最近はオンラインプレイがあるのが当たり前と言われるように...
一人用ゲームの終焉【次世代ゲーム動画ALIVE】at 2010年01月07日 13:28
この記事へのコメント
今までの対立項は、作り手側の一方的な論理で成り立っていたんですよね。
成り立っていたというよりも踊らされていたというのかな?
でも、消費者サイドから見るとハードの性能なんて割りとどうでもよくて、
『そのゲームはどう楽しいのか?』
というポイントを消費者にアピール出来るソフトが
生き残っていくようになるのかな~なんて考えてみたり。

『凄い』から『面白い』への変革というと大げさかな?
Posted by 影武者 at 2010年01月06日 22:23
一人用ゲームの需要自体が「無くなる」なんてことはないだろうけど
(AVGとかが消えてしまったら本気で悲しいわけで)、
メインじゃなくなってるってのは肌身に感じてるなぁ。

海外は、FPS・TPSが対人戦メインな面もあるんで
そのあたりは大丈夫かなぁと思…ったけど、
そのジャンル事態の衰退も危ぶまれてるからやはり微妙か。
どっちにしろ、両方が上手く住み分けられれば幸せなんでしょうが。
Posted by ふぁんた at 2010年01月06日 22:55
重要なのはゲームの外側でどれだけ楽しめるか、ですね。
どんなに面白いゲームでも一人で遊んで終わりなゲームでは盛り上がらない時代。

FF13はFFってだけで話題になるので話のネタとしては楽しいゲームでした。
Posted by a at 2010年01月06日 23:02
みんなって誰だい?漠然としてるね。
今、PS3で256人対戦できるけど、それは違うみんななのかな?
スペック的にWiiではみんなが参加型のゲームは不利と思うけど。
それに、FF13はFF14へのつなぎソフトで、FF14からみんな参加型ネットゲームになるんじゃないの?

LBPは一目瞭然リストに当てはまっているけど、評価が低いじゃん。
上位で一目瞭然なのはCMの量が半端ないってだけで、ゲーム内容と違う。
おまけに全世界一のMW2が日本で評価されたりして、ゲーム先進国の立場なんて崩壊だよ。

ずばり、日本市場は北米市場の金魚の糞になったそうな。
年初のエントリーにしては甘いんじゃないかな。げ、おめでとうも言ってないや、雑言すまん。
Posted by あけおめおも at 2010年01月07日 00:03
技術革新をテクノロジーの革新と考えるか、それとも楽しませるテクニックと考えるか、なのよね。で、新しいテクノロジーを
Posted by 猫舌エンジン at 2010年01月07日 00:08
提供することだけに終始したところがハズレを引き当てることになったっていうか。
Posted by 猫舌エンジン at 2010年01月07日 00:09
北米で昨年一番の売上を記録したModern Warfare 2では、
インターネットを介した協力・対戦プレイが可能でしたが、
このタイトルは、野安さん仰るところの「みんなで楽しむ」ゲームの中に入りませんか?
野安さんは、MW2もあくまで「1人で楽しむ」ゲームとして売れている、と分析されているのでしょうか?
Posted by 0071 at 2010年01月07日 01:13
ドラクエ9にすれ違いがあるからって一人用じゃないって
言うのはあまりにも乱暴でしょ。

結論ありきって感じ。
Posted by なっとう at 2010年01月07日 04:02
>ドラクエ9にすれ違いがあるからって一人用じゃないって
すれ違いが話題になりすぎて忘れているかもしれないけど、DQ9にはワイヤレス通信プレイがありますよ。
うちの子らは、友達と結構やっていたようだし。
Posted by にゃこ at 2010年01月07日 06:11
記事は日本メインに書かれてますが、海外においても同様の傾向が見られますね。
北米の売上トップ10も任天堂系のWiiソフトとMW2等のCoop有りFPSで占められています。
ゲームがコミュニケーションツールとして使用されるようになっていってるのでしょうかね。
Posted by くおん at 2010年01月07日 08:08
すみません、上の自分のコメントは少し言葉足らずでした。
自分が言いたかったのは、つまり、
「みんなで遊ぶ」ゲームが支持される、というトレンドが、
北米においては、インターネットを介した協力・対戦プレイを売りにしたタイトルの人気、
という形で表れているのではないか?ということです。
(つまり、北米においても、今の時点で「みんなで遊ぶ」ゲームが支持されていない訳ではない、と。)
Posted by 0071 at 2010年01月07日 11:34
2009年のまとめは「やっぱり止まらなかったゲーム業界の衰退」

>2009年のテレビゲームの総売上は、ハードが2,208億円(前年比84.7%)、
>ソフトが3,504億円(同比95.3%)の計5,712億円となる見込みです。2008年と比較し9%のマイナス。

>2008年のテレビゲーム市場規模は5,858億円。前年比、85.6%にとどまる。

2010年の流れとしては大手和ゲーメーカーが海外向けプレミア洋ゲーを作り、
残りは国内向け手抜きライトゲーに二極化するんじゃないですかね。
100円ショップとの違いは競合する中華メーカーがいない事くらい。

野安先生の忌み嫌っているかつて中核を担っていたプレステ層はますます縮小していき
一般人が任天堂に飽きたら(毎年言っていればいつかは当たるw)
国内はもう出版業界と同じ道をたどるだろう。
Posted by エリート洋ゲーマー at 2010年01月07日 12:47
人に気を遣いながらゲームなんてやりたくないんですけど、
まぁ時代の流れなんですかね。ぐすん。
Posted by 2501 at 2010年01月07日 13:16
FFやテイルズみたいなコテコテなのも
たまにやりたくなるんで残っていっては欲しいところです。
現実逃避ツールとしてw

ただまあ少なくなるのは仕方ないでしょうね。
Posted by shin at 2010年01月07日 13:57
一人用ゲームがなくなることはないでしょう。

そもそもドラクエ9のすれ違い通信や追加配信は中古への動きを抑制させる『付加価値』であり、それがメインではありません。

ネットワークを介したオンラインゲームも、一人用のオフラインモードありきの付加価値です。

この記事でいう、みんなで楽しむというのは、2009年を振り返って見て思いつくところモンハン(PSP)と、マリオくらいしかないんじゃないでしょうか。

そのどちらも一人で楽しめるけど、みんなでやるとさらに楽しいよってスタンスであって、マルチプレイ専用のゲームしかでないなら、ますます業界は衰退するでしょうね。
Posted by にん at 2010年01月07日 14:29
1人で遊ぶゲームと多人数で遊ぶゲームが、お互いどっちが主流かずっと「勝負」してきていたかのような言い回しですなw

妄想乙。
Posted by 狛犬 at 2010年01月07日 15:04
売り上げ=面白さ
売り上げ=正義

みたいな妄想はいい加減卒業したらどうですか?(笑
Posted by 野安キモい at 2010年01月07日 18:07
もともとテレビゲームが普及したのって一人でも
遊べるからってのが大きいはずなのだが

将棋、囲碁、トランプ、ボードゲーム…それ以前のゲームは
ほぼ相手ありきのものばかりだったし
それにファミコンよりずっと前のテレビゲームって2人いないと
ゲームすらできないのあったしな。

それにしても野安先生は15年位前に大ヒットした
対戦格闘ゲームの類をどうみているのだろう…?
Posted by なっとう at 2010年01月07日 18:30
ゲーマガ2006年8月号
プレイステーション3を盛り上げる天才クリエーターがゲーマガで夢の顔合わせ!
新川洋司 野村哲也 小島秀夫

小島「(中略)今は、やっぱり1人1台でそれぞれが部屋にこもって好きなゲームをじっくり遊ぶ時代ですよね。
     なので、Wiiは新しい提案といいつつ、僕はちょっと古い感じがしましたね。」

小島「E3の時にインタビューがあって、そこではこう答えたんです。PS3は映画館。
    1,800円払ってそれなりに目の肥えたユーザーが大音響と大映像で高解像度の作品を見る。
    テレビをそのままリメイクした作品じゃなくて、映画用に作られた映像で、みんなそういうものを求めに来ると。
    Xbox360は家で見るDVD。映画は見たいけどなんでもいいという人向け。駅前のレンタル屋に行って、これもある、これもあると。
    で、Wiiはテレビ番組なんです。テレビをつけたらサッカー見たりとかバラエティー見たりとか、気軽に番組を楽しめる。
    ただ業界全体やクリエイターとかの未来を考えると、やっぱり映画館、つまりPS3じゃないとって気がする。」
Posted by はみ at 2010年01月07日 19:46
マリオWiiの全国大会のニュースが飛び込んできました。
一昔前のハドソンキャラバンみたいですね。
これもみんなで遊べるゲームだから出来るんでしょう。
Posted by ken at 2010年01月07日 20:23
お久しぶりです。

野安流の切り口はなかなか面白いですね、
ただ1対多ではなく、リビングで家族一緒に楽しめるか否かの括りで分けた方が俺としてはしっくり来ますね。

これならばドラクエ9は前者、FF13は後者の部類にすんなり収まると思います。
Posted by 桃太郎 at 2010年01月07日 20:47
どっちでもいいじゃん、そんなこと。
単純に面白いものが出てくるかどうかが問題なのに。

そこまで分析して考えて売れ筋とか予測できるなら作り手にまわってみなさいな。
えらそうなゲーム評論家はみんなゲーム作ってみろよ。
出来もしないくせに。
Posted by あえてGKと名乗ってやるよ at 2010年01月07日 21:53
揚げ足を取るようで悪いんですが、

>かんたんなことです。「ひとりでじっくり遊ぶゲーム」が主流だった時代が、完全に終わってしまったということですね。
ひとりであっさり遊ぶゲームはシカトでしょうかね?
フリーゲームの世界では3分ゲーコンテストなんてものが流行りましたけど。
市販だと脳トレもそうでしたね。
あと当然ですが、「みんなでじっくり遊ぶ」タイプのゲームもありますよね。
マリオパーティとか人生ゲームとか。
これって今のゲームユーザーに受け入れられるんでしょうか?(個人的にはうけないと思うし、その原因は「じっくり遊ぶタイプ」だからだと思う)

>2009年の、日本市場での売上げ上位のソフトを見てみればいい。
「2009年はこういうソフトが売れている。だから未来はこういうソフトが売れるんだろう」
こんな事はデータさえ分かれば小学生でも言えますよね。
たぶん業界人も分かってて作ってるんだと思いますよ。

それでもメーカーが「一人でじっくり遊ぶゲーム」を作る理由とか、
何故一人で遊ぶゲームが売れなくなったのかとか、そういう背景の方が興味があるんですが。
(個人的に一人で遊ぶゲームはアマチュアが作りやすいorバーチャルコンソール=低価で遊べるから、金出してまで買う事はないとユーザーは思ってるんだと予想、メーカーの方は僕は業界人じゃないので分かりません)

同人ゲームの東方プロジェクトなんて原作ゲームはスーパーマリオもビックリの古典的なゲーム(難易度も面白さの理論も)で、
一部でしか流行ってませんが、いわゆるゲームをした事がないような新参者の流入も多いみたいですよ。

また、「ゲームをしている時だけが、ゲームを楽しむ時間」と考えなければ、
ニコニコ動画の実況では「みんなで楽しんだゲーム」は身内ネタでしかないので、
ひとりでじっくり遊ぶゲームの方が需要があるような気がしますけどね。

僕だったら「みんなで遊ぶゲームの時代」ではなく、
ネットワークを用いた「ネットワークゲームの時代」と予想しますが。
長文ですいません。
Posted by sudzuking at 2010年01月08日 17:52
任天堂vsその他で任天堂が勝利しただけ。
観点がズレてる。
そして、この歪んだ市場はおそらく長く持たない。
Posted by アナリスト at 2010年01月09日 21:09
いやいや「マリオ」が勝っただけでしょ
任天堂のコア向けタイトルはすべて爆死してるよ
任よりの偏向アナリストはちっとは現実を見た方がいいね
Posted by あほらしい at 2010年01月10日 08:01
「時間」がキーポイントかと。
忙しい現代人にとっては僅かな時間も貴重な物。
とっつきやすく短時間でもソロプレイ、マルチプレイ関係なく楽しめるソフトであれば売れると思う。
ただ今後も不景気が続くので、価格は重要ですな。
Posted by ??? at 2010年01月10日 21:13
北米とか欧州は傾向とか関係無く、全ジャンルの普及規模が日本より大きいだけ。
簡単に言えばコア向けもライト向けもどっちも日本より売れてる状態。
欧州では前世代の時点でEyeToyみたいなゲームが売れてるし、そもそも欧米では人が集まるパーティー文化が主流なんだから遅れていたのは日本の方。

HDゲームもカジュアルゲームも日本より海外の方がよっぽど売れている状態なのに、なんで日本の方がトレンド先取りみたいな結論になるのかが謎。
海外が日本の市場の傾向に追い付くって事は任天堂も含めて世界のゲーム市場が縮小するって事ですよw
Posted by 名無し at 2010年01月10日 22:28
一人用のゲームが終わったというか本来の形に戻ったというべきかな。
ファミコンが空前の大ブームになった当時、ゲームというのものは
みんなで遊ぶものでしたからね。それが何時の間にか
一人で遊ぶものがゲームだ、と業界や一部のユーザーが錯覚してしまった。

勿論一人で遊ぶゲームも面白いですし、存在そのものを否定するわけじゃないけれど
どちらがより多くのユーザーを惹きつけるのかは今も昔も売上が物語っていますよね。
それがより顕著に見え始めたのが今世代なんじゃないかな。
Posted by midi at 2010年01月29日 19:52