2010年01月07日

2010年のゲームの傾向(2)

 1人でじっくり遊ぶゲームは、主流ではなくなっていく。

 これは、もはや覆らない事実です。全世界的に、そうなっていくでしょう。「そうあってほしくない」と思っている方もいるでしょうし、「それは、ゲームという文化にとってよくない!」といった考えを持つ方もいるでしょうが、残念ながら、あなたたちは少数派になっているということです。

 少数派だから間違っている――ということはありませんが、多数派を楽しませるために、より多くのソフトが開発されるようになっていくのは当然のことです。いまは、そういう時代になっているんですよ。

 さて。このブログが始まったときは、「個人が、大勢に向けてゲームの意見を発信する」ということに、それなりの意味がありました。

 もはや、そんな時代ではないのでしょう。

 「みんなで遊ぶゲーム」が主流になっていくのなら、ゲームの良し悪しを判断するために、わざわざ個人のWebサイトを見る必要はありません。

 だって、面白さを知りたければ、誰かといっしょ遊べばいいんだもん。

 そして面白いと思ったら、自分もそのソフトを買えばいい。そうやってソフトが購入されるようになり、市場が動くようになっていくわけです。すでに、そういう傾向は強く出ています。だからこそ、多くのソフトがロングランヒットをするようになっているわけで。



 面白さを伝える。

 ――というのは、つまり「そのゲームを知っている人(上級者)が、そのゲームを知らない人(初心者)に向けて、情報を発信する」ということに、ほかなりません。

 でも、「みんなで遊ぶゲーム」では、そんなまどろっこしいことをしなくても、よくなっていくんですよね。

「これ、面白そうだね」
「うん。ちょっと一緒にやってみる?」
「わあ。これ面白いね!」
「だろ? お前も買ってみたら?」

 と、実際にいっしょにプレイして、面白さを知ることができるからですね。わざわざ言葉で説明する必要がないのですよ。

 「みんなで遊ぶゲーム」であっても、たとえばガチガチのオンラインゲーム(初心者の目に触れる機会が少ない)などだと、言葉にして伝えることに価値があるでしょうが、携帯ゲーム機のゲーム(すぐに画面を見せてもらえる)とか、リビングに集まってわいわいと遊べるゲームは、面白さを言葉にして伝えなくても、その面白さが、きっちりと広がっていくんですよね。



 とりわけ、初心者と上級者の壁をとっぱらったゲームは、強いです。ビジネス的には最強です。

 「New スーパーマリオブラザーズ」は、実力差がある人たちが同時にプレイしたとき、そこで発生する「はちゃめちゃぶり」が楽しくなるよう設計されています。凄いゲームだなぁ、と感心するしかありません。きっと、上記の会話のようなシーンが、いたるところで自然に起きていることでしょう。だからコンスタントに売れているわけですね。

(余談ですが、「New スーパーマリオブラザーズ」について、1人でプレイしたけど、これってふつうのゲームだよなぁ……といった感想を散見することがあります。なんて羨ましい人たちなのだろう! と心から思います。きっと、これらの人たちの多くは、まだ多人数でプレイしたときの、あの破壊力満点の凄まじい面白さを、まっさらな状態から体験することができるんですから!)



 じつは「ドラゴンクエスト9」もそう。レベル差を越えて同時プレイできるようになっていて、先に進んでしまった人が、まだ進めていない人を手助けできる仕様になっている。

 すれ違い通信も同じ。たっぷりとプレイした結果とした「いい地図」を配れるようになった人がいて、その恩恵を、まだあまりプレイしていない人が受け取っているという形になっています。200時間プレイした人と、まだ10時間しかプレイしていない人が、ちゃんと交流できるようになっている。しかも双方とも満足しながら、です。



 どちらも「ゲームの実力差」とか「プレイした時間」とか、そういう壁を越えて、面白さが広がっていくようになっているわけですよ。こういうゲームが、どかんとヒットしたのが、2009年という年を象徴する出来事なわけです。2010年は、その傾向が、さらに強まっていくんじゃないかなぁ。

 この話、もう少し続きます。いったん間をおいて、来週にアップされます。

(つづく)

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この記事へのコメント
途中の、妄想全開で書いたらしい寸劇がダサすぎて引きました。

つかマリオは多人数でも絶賛するほど面白くはありませんでした。
誰かがミスした瞬間にディレイがかかり、ジャンプ中だと連られてミスしやすくなるクソ仕様が頭に来ますし。

抑、結果を基に妄想した構図を垂れるとか、安っぽいライターですな。

重ねて言いますが、ソロプレイのゲームとマルチプレイやコミュニケーション要素のあるゲームが、今まで互いをライバル視し覇権を争ってきたようなことはありません。
それをどちらかが「圧勝」したとか「勝負はついた」とか、中学生みたいなロジックですよね。

読んでるぶんには楽しいからいいですけど。
Posted by 狛犬 at 2010年01月08日 08:33
みんなで遊べる方が売れていきやすいと。
言葉で言えば当たり前のような話ですが
そういうゲームを作るのは大変そうですね。
Posted by ナノサイズ at 2010年01月08日 09:12
最近、ゲハでやれって程度の内容でしかなくなっちゃって残念です。
Posted by ぷー at 2010年01月08日 10:54
>誰かがミスした瞬間にディレイがかかり、ジャンプ中だと連られてミスしやすくなるクソ仕様が頭に来ますし。

これは、上級者が下手な人を見捨てないようにするインセンティブになってるんですよね。
たしかにちょっとイライラしますが、完全に意図的なものでしょう。
これがないと、うまい人がとにかくひとりで先に進めば良いだけのゲームになってしまいます。

どんな神チューニングでも100%の人に受け入れられるわけがないのは当たり前で、この仕様が絶対に我慢できないひとは、残念ながらこのマリオにはあってなかったんですね。
Posted by ちゅーにんぐちゅーなー at 2010年01月08日 12:56
毎度のことだけど、ただでさえ内容が薄い作文を細切れで垂れ流してないで、まとめて書けないのかね。
Posted by 妄想野安 at 2010年01月08日 13:37
マリオはクリスマスと正月時期にネームバリューや大量のCM投下が成功し、低年齢層を中心に売れたわけで、中高年の私からみたらたまごっちがブームになって売れてた時の印象とあまり変わらないですね。

時代にあったものをやりたいゲーマーなら、マリオやゼルダより、FFやモンハンを選ぶだろうし、その住み分けはしっかりされてるかと。

低年齢層へのアピールが成功したマリオやポケモンやドラクエが年間売上の上位に君臨しても、それらが全ての層に通ずるわけもなく、今後類似したゲームが中心になることもないでしょう。
Posted by 名無し at 2010年01月08日 13:54
>ちゅーにんぐ

>これは、上級者が下手な人を見捨てないようにするインセンティブになってるんですよね。
たしかにちょっとイライラしますが、完全に意図的なものでしょう。

おいw
インセンティブというのは、報酬を期待させる動機付けだろ。逆に足枷じゃないか。
用法が間違ってる。まさかセールスインセンティブなんかを貰ったことの無い子供?

「完全に意図的」というのも、何が完全なの?証明できなければ、単なる妄想だな。

安物ライターの妄想と同じで。
Posted by 狛犬 at 2010年01月08日 14:17
ゲームが多人数でプレーできるようになるのはいいことなんですが。
それにしてはマッチング環境が脆弱すぎますね。
オンライン対応でもちょっと前のゲームだとすぐ過疎るし。

先日プレステ3買ったんですが、せっかくだからアドホックパーティーとやらを試してみようと思いまして。
昨年秋に出たマクロスアルティメットフロンティアの部屋を探したんですが、一件もヒットせず。

じゃあ外で友達と遊べばいいじゃん、とか言われそうですが、普通の人が外に持ち歩くゲームなんてせいぜい一本か二本。
モンハンかドラクエ9、それにファンタシースターポータブルでも持ってればいい方で、それ以外のマイナーなゲーム持ち歩いてもマルチで遊ぶ機会がないんですよ。

遊びたいゲームを複数登録しておいて、同じ時間に同じゲームを遊びたい人同志を自動的にマッチングしてくれるオンラインゲームロビーを作らないとダメです。
Xbox360でもPS3でもフレンド同士で持ってるゲームの比較はできるし、各ゲームごとにロビーは存在するけど、それじゃ昔のマイナーなオンライン対応ゲームの過疎対策にはならないんだよなあ。
オンラインのゲームは発売日に買っても寿命が1ヶ月しかないなんて状況からは脱してほしいです。
Posted by 渚 at 2010年01月08日 14:58
ありえない仮想敵に対して必死に剣を振ってるような記事だな

いったい、野安は誰と戦ってるんだw
Posted by さなん at 2010年01月08日 16:33
こいつほどゲームが好きじゃないってのがわかるゲームライター(笑)は他にいないよなぁ。

純粋に金儲けの対象としてしか見てないんだなぁ。
Posted by w(☆o◎)w at 2010年01月08日 18:13
ゲームが“遊び”に戻ってきたなぁって感じですね。

野安さんの言う“面白さを伝える”っていう寸劇は
FC時代ではそれが当たり前だったような気がします。

ゲームがみんなで遊ぶ→一人で遊ぶ→…
と一周しつつ遊びへ原点回帰して行くのでしょうね。
Posted by 影武者 at 2010年01月08日 20:58
なんかずれてるよなあ
元々人間はゲームに限らず皆でわいわい遊ぶのが好きってのが「多数派」だろ
最近になって据え置き機でのネット環境だとか携帯機の通信機能が整い手軽に遊べるようになったから、「みんなで遊べるゲーム」を求める層の市場を発掘できたんだ
でもランキング上位のような大きな数字にはならないけど、ゲーマー層の市場ってのもこれからも安定して存在するだろ
その市場でもコンスタントに利益をあげられるってのも大切なんじゃないの

まあドラクエ9なんかの話は最初の言葉と矛盾してるよね
いくら地図での交流や通信プレイがあっても、プレイ時間の大多数をしめる部分は一人でじっくりプレイするものだ

寸劇は昔も今も行われてる
むしろネットのおかげで早く広まるようになったはずだけど?
早く攻略されてしまうという弊害と共にさ
Posted by ズラ at 2010年01月08日 22:11
ドラクエ9やニューマリオがしっかり定義付け出来ていない部分が有るかも知れませんね。

みんなでワイワイ楽しむ部分もあるし、一人でジックリ楽しむ部分もあると。

モンハンなんかも当てはまりますよね。
Posted by 桃太郎 at 2010年01月08日 23:24
2年前の2008年01月10日
ゲームの進化を止めるな(4)

からすると、ゲームは成熟期に入ったってことですかね。
小説や映画でも「定番」ってのは常に売れ続けるわけですが
先週もモンハン2が売上ランキングTOP10に再登場とかしてましたし。

コドク感を癒すゲームってのはもう期待できないんでしょうかね。
押井守が、幼少期には暴君だった兄の作ったルールがすべてだったので
一人でやれるゲームに感激したって話を思い出しましたよ。
Posted by toori at 2010年01月09日 10:51
おお、ズラ氏の意見には、同感ですね。
時代の流れ的には、多人数プレイが主流になるにしても、
「だから、何?」って感じですね。
というか、「他人との関わり」ですら、バーチャルに過ぎないでしょう。
所詮、どこまでいっても、孤独なのが現実w
Posted by りかちゃん at 2010年01月09日 16:52
そんなことより大興奮で語っていた
任天堂とNHKの提携が形となった
NHK紅白クイズ合戦について熱く語って下さいよ
Posted by 提灯マン at 2010年01月09日 18:19
オンラインで他のプレイヤーと対戦やco-opでプレイするのも”みんなで”ゲームしてることにはなるのかね?

だったら野安氏の言うことも理解できなくはない。

でも一人でじっくりやるタイプのゲームがあってもそれはそれで良いと思うね。

PS3で428、TOV、FF13は楽しめたし。
Posted by y at 2010年01月10日 17:55
「ちびロボ」を説明するのに「ゼルダみたいなゲームです」って「ゼルダ」を知らないヒトに対して端っから説明を放棄してる記事が昨年ありましたね
Posted by dp at 2010年01月10日 21:02
「面白い」「面白くない」で語ることに無理のあるゲームが増えた気はします。

例えば、将棋とオセロどっちが面白い? とか、
スキーとキャンプ、どっちが面白い? という議論はあんまり聞かない。

誰が、いつどこで誰とそれを楽しむのかによって変わる。
楽しくなかったとしても、「この遊びの出来が悪いんだ」と考えるのではなく、
「もっと楽しく遊ぶにはどうしたらいいのか?」と遊び手が考える。

多人数でわいわい遊ぶゲームも、それに近いものがありますね。
Posted by G at 2010年01月10日 22:26
こんな気持ち悪い記事を4年近くも書いてるの?
ある意味すごいよ
Posted by 通りすがり at 2010年01月12日 22:20
記事を分割してUpする手法を採用すると、コメント欄の様子を見つつオチの方向転換ができる利点があります。
Posted by やじうま at 2010年01月13日 23:58
素朴な質問ですが、コメント開放してる意味あるんですか?
ドMですか?
Posted by manpachi at 2010年01月14日 01:32
なんだか少数派に属するみなさんが憤ってますが
これ売上でハッキリと出てますからねえ。
自分の思い通りにならないからと感情的になるのはみっともないですよ。
異論があれば冷静に語るべきですし
違う傾向が出てきた時にデータを示すのがいいかと。
Posted by midi at 2010年01月29日 20:01